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舌を研ぎ澄ませ?口うるさい消費者となって農業を守ろう?
鉄鋼業界が空前の好景気に沸いている。
東レ経営研究所の永井知美氏のレポート(2006.2.16)によれば、「内需不振・輸出の頭打ち・市況低迷の三重苦にあえいで斜陽産業と揶揄されてきた鉄鋼業界が、劇的に復活してきた。その要因の一つに、『国内の口うるさいユーザーに鍛えられた技術力の高さ』がある。例えば、『加工するときは柔らかく塗装後の焼付け処理で硬くなる鋼板』『自動車が衝突した際、衝撃を吸収しながらつぶれるので乗員への衝撃を和らげることができるような、エネルギー吸収性に優れる鋼材』の開発など、ユーザーの代表格である自動車産業と対話を重ねながら、高い要求に応える技術開発を進めてきた結果である。」と述べている。

さて、長期低迷斜陽産業といわれる代表格に農業がある。産業という言い方が適当でないかもしれないが、鉄鋼業界と同様に、中国や東南アジアの野菜やアメリカ牛肉などの、大量生産の低価格品に押されて、衰退の一途を辿ってきている。
海外の大量生産低価格品に席巻され国内の農業が衰退していく現状に対する危惧は、食糧安保論を待つまでも無く、もっと身近な食品安全の面からも指摘されて来ているが、有効な対応策を見出せないでいるのが現状である。

ところで私は、昨年地方の町に転勤して自炊生活を行ったが、ニンジンの味の違いが素材から来ることを初めて知った。ニンジンは赤い色をしていれば、どこで作られようと差異は無く、味の違いは調理の味付けで決まるものだと思っていた。しかし自分の手で店の棚から買ってきて、産直の収穫したての土つきニンジンと、スーパーの綺麗にラッピングされているニンジンを食べ較べてみて初めて味の違いが実感できたのである。取れたての地場のニンジンは味が濃くて美味しいのだ。
私は不覚にも本物の味を忘れていたのか、あるいは最初から本物の味を知らなかったのかもしれない。
本物の味がわからない消費者を相手にしている生産者は不幸である。いくら良いものを生産してもそれを評価してくれる人がいないのだから。
日本の農業の衰退に対して、農政の失敗だとか、外圧に負けて輸入自由化に踏み切った政策を非難する声は多いが、実はもっと根本的なところで、我々市民・消費者が本物を見分ける舌をお持ち合わせていなかったことが大きいのではないだろうか。そういう消費者のもとには大量生産の安物が広がっていっても不思議は無い。そしてそれが、身近で本物を作ってきた農業を衰退に追いやってきたという可能性は大きい。

世界一厳しい排ガス基準と低燃費への要求が世界有数の自動車産業を育て、自動車メーカーの厳しい要求が鉄鋼業界の技術力を高め斜陽産業を復活させたと言われる。それでは、我々消費者は農業に対しても高い要求を出してそれをしっかり評価してきたのだろうか。
命を育み日常活動の源となる食料に対して、我々はもっと口うるさく高いレベルの要求を出すべきだったのかもしれない。日本の農業はそれに応えられる“奥深い技”を持っているはずなのだから。
その隠れた農業の“技”を引き出させるような舌の肥えた我儘な消費者こそが日本の農業を鍛え、海外の安物が追随できないような安全で高品質な農作物を生産する技術力を高めていくことができる。
そのためには、口うるさい消費者と、対話をしながらその要求に応える“技”を磨く生産者との、好循環を作り出すことが必要である。

舌を研ぎ澄まし、口うるさい消費者となって日本の農業を守ろう!
<疾風>
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テーマ:経済・食 - ジャンル:政治・経済

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