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岩手県盛岡から発信、ローカルな足場からグローバルな普遍性を論じる
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全体のコンセンサスと少数意見のバランス
先日の新聞に「がん登録に患者らの賛否」という記事が掲載された。「賛否」というところに「おや?」と引っかかった。反対する人なんているのだろうかと。
詳しく読んでみるとアンケート結果は、賛成16人、反対1人、その他5人である。「賛否」という見出しだけ読めば、賛成と反対が半々と考えるのが普通である。16対1なのに賛否などと書くことのバランス感覚は良いのだろうかと考えてみた。

わが国では、今や男性の3人に1人、女性の4人に1人はがんで死亡しており、最近では、毎年30万人のがん死亡者と60万人のがん罹患者が報告されている。
がんの研究は世界中で進められてきて、発症原因はかなり突き止められつつある。しかし、治療法は進歩してきたとはいいながら、他の疾病に較べれば、まだ暗中模索といったところではないだろうか。
一時期、インターフェロンが夢の特効薬ではないかと期待されたこともあったが、いつの間にか話題にも上らなくなった。

私は家族や親戚が、がんに罹患した経験から、治療法について多くの本を読みあさった時期があった。それによると、様々ある治療法に対して、医師の間でもかなり賛否が分かれている。これは他の病気にはほとんど見られないことで、決定的な治療法が未だ確立されていないというところが本音ように感じられる。
つい数年前には、厚生省の認可を受けて10年以上も使われた治療薬が、1兆円以上も売り上げた後で、ほとんど薬効が無いとして認可が取り消されたことがあったが、こういう事例は氷山の一角で、似たような事例は枚挙にいとまが無い。
さらにこれに輪をかけて、多くの民間療法が巷にあふれ、藁をもすがるおもいで、怪しい民間治療に何百万円もつぎ込んで何の効果も得られなかったという話は数え切れない。
患者側から見れば、たった一つの命を賭けているのにたまったものではない。

がんは今では、生活習慣病といわれ、様々な原因が複合的に作用して発症するといわれている。このような場合には、治療法の開発には多くの臨床データを集めた統計解析が有効となる。正しいデータを集めて統計的に解析して、薬は本当に効果があるのか? その効果はどれ程なのか? 民間療法で効果があるというのは本当なのか? 膨大なデータを無駄にせず生かしていかなければ、がんとの戦いに打ち勝つことはできない。

さて、そういう重要な問題を論じる時に、新聞の見出しに「がん登録に患者らの賛否」と書かれれば、がん登録することに反対すべき声も大きいような誤解を社会に与え、患者や家族に、がん登録を躊躇させることにもなりかねない。
この新聞は、個人情報保護の観点などから問題があることを明らかにするため、あえて少数意見を尊重するという立場でこういう取り扱いにしたのだと思う。もちろん少数意見の中に多くの真実が隠されていることも歴史が証明してきているところではあり、少数意見を無視せず耳を傾けるという姿勢は評価できる。

しかし、少数意見を尊重しすぎることにより、多数意見を軽んじる傾向が見られるのも問題がある。
最近ややもすると、少数意見を尊重することが正義であるような風潮が見られる。
しかし、社会全体、公共の利益を守り追及してゆくためには、全体のバランスの中で、個人の利益や権利が制限を受けること有り得ると言う事も、あえて今一度考える必要がある。
もちろんそこでは十分な議論を尽くした上のことではあるが。
<疾風>
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