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岩手県盛岡から発信、ローカルな足場からグローバルな普遍性を論じる
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市民ジャーナルは、ローカルな現場の当事者の視点からグローバルな普遍性を論じようとするものです。皆さんの投稿をお待ちしています。 sj17417@yahoo.co.jp
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数字は嘘をつく?
「わが国の食料自給率は41%、輸入がストップしたら国民の半分は飢えの危機にさらされる。食糧安全保障の観点から、食料自給率を向上させることが急務である!」と、テレビや新聞で有識者らが声高に叫んでいる。本当だろうか?。最近出版された『日本は世界5位の農業大国?大嘘だらけの食料自給率?』(講談社+α新書)によると、カロリーベースの自給率とは、「国産供給カロリー」÷「全供給カロリー」。「全供給カロリー」とは現在供給されている総カロリー量、すなわち、メタボになるような過剰な分や、コンビニなどで大量に廃棄される分などの不必要に過剰供給される分を含んでいるという。これに対し、「国産供給カロリー」÷「健康生活に必要な適正カロリー」と、分母を変えてみると、自給率は56%となり、さらに、減反を止めて耕作放棄地を復活させ、分子を「国内で潜在的に供給可能なカロリー」とすれば、自給率は100%近くになるといわれる。さて、どの数値が一般市民の自給率という感覚に合うだろうか。
話変わって、世界的水不足が懸念され、水資源の争奪戦が始まるとの報道が昨今なされてきている。それならダムをどんどん建設すべしという早とちりの議論も出て来そうだが、そういう単純な話でもない。
人間が生活するためにはどれくらいの水が必要かというと、生きていくための飲み水だけなら一日2?。トイレ、シャワー、洗濯などを加えた水道使用量は、日本では300?前後、ニューヨークでは600?、フランスでは200?という数値も見られ、上下で3倍の開きがある。水の需給率を考えるとき、日本の現況を基に需給率計算をすると、ニューヨーク並みに水を使えば需給率50%となり危機的な水不足、フランス並みに使えば需給率150%となり、十分過ぎる余裕があることになる。
数値というものはかくのごとく、基になるデータの採り方によって出てくる結論は大きく変わってしまう。
さて、岩手県の県民所得は東京の52%である(内閣府資料)。それでは生活レベルも東京の半分程度なのだろうか。私は何度か東京暮らしを経験してきたが、東京の生活レベルは岩手の2倍もあっただろうかと言えば、否である。岩手の2倍の所得のある東京の人々は、岩手の2倍のステーキを食べてはいないし、2倍の広さの家にも住んでいないし、2倍酒を飲みに行ってもいない。むしろ岩手よりも小さい家に住み、めったに温泉にもスキーにも行けない生活をしていた。
世の中先が見えない時代になったと言われるが、他人の作った数値指標などに惑わされていると事の本質を見誤ることになり、会社も社会も破綻してしまう。そんなことにならないために、毎日の生活や仕事から生まれる自分自身の感覚をもっと大切にして、判断を誤らないように行動したいものである。
<ハヤテ>
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