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日本的経営の再検証
いまあらためて「軽薄短小」を目指せ

全地球的な課題として叫ばれているのが、二酸化炭素(CO2)の削減です。CO2排出量が少ない低炭素社会の実現を目指して、自動車、家電、情報など各業界のどの企業も、新環境技術の開発に懸命に取り組んでいます。

 ところが現実には、CO2排出量は世界レベルで増大の一途をたどっています。そこでこの問題に対して、まずは手の届く実効性のあるところから取り組もうというのが、今回のテーマです。

 振り返ると、1970年代と80年代の2度のオイルショックの際に、製造業は省資源、省エネルギーを掲げ、「重厚長大」から「軽薄短小」へと大きく舵を切りました。コンピュータの世界でも「ダウンサイジング」を合言葉に、小型化と分散化へと進みました。

 21世紀のいま、改めてこの軽薄短小とダウンサイジングのコンセプトの基に、企業はそれぞれの立場から新しい角度で省エネルギーと省資源に再挑戦すべきではないでしょうか。これが結果として、CO2の排出量を減らしていくことにつながってきます。
 かつて日本企業の得意技として注目されたのが、「軽薄短小」のモノづくりです。戦後にソニーが生み出したトランジスタラジオやウォークマンに代表されるように、小型で薄くて軽い日本製品は、世界で高く評価され、市場を席巻しました。

 最も分かりやすいのは、やはりモノづくり(製造業)です。製品を小さく薄く軽くすれば原材料は減りますし、包装・梱包材も少なくて済みます。当然、ゴミの量も減るので処理の際に発生するCO2も減らせます。

CO2削減の波及効果は多大

しかも、波及効果はメーカーだけにとどまりません。仮に製品を収めた箱の大きさ(容積)が半分になれば、一度に運搬できる製品の数は2倍に増えます。同じ数の製品を運ぶ際に必要なトラックの台数は半分で済みますし、製品が以前より軽ければトラックが消費する燃料も削減できます。

 そして交通量が減れば渋滞も少なくなり、物流そのものがスムーズになります。最終的なCO2の削減量は多大なものになるはずです。しかも小売店の陳列棚のスペースが減り、店員の作業の負担も軽くなる…といった具合に、波及効果は連鎖的に広がっていきます。

CO2削減効果があるのは、家電製品のような消費者向けのものに限りません。先日、ある新聞で大手ITメーカーの携帯電話基地局の開発記事が目にとまりました。この基地局の大きさは従来の半分で、ノートパソコンと同じくらいにまで小型化されています。しかも、電力消費量は従来の6分の1で、性能は従来のものを超えています。

 携帯電話の基地局は全国の隅々にまで設置され、24時間365日動き続けています。それを考えれば、消費電力の削減量は多大です。これは携帯電話関連のビジネスが国内にとどまっている中で、海外市場に打って出る大きなチャンスにもなります。

 軽薄短小というと製造業だけの問題だと思われるかもしれませんが、どんな業界でもできることがあります。例えば物流業であれば、梱包を簡素化して小さく軽くする。小売業であれば、夜間の営業時間を短縮したりできるはずです。

 消費者も生活の様式や価値観の見直しが求められます。贈答品など過剰とも言える華美な包装にどれだけ意味があるのか、製品の見た目が豪華であることが本当に付加価値なのか…。下手に凝ったものよりも、シンプルで見映えがするデザイン、心のこもった簡素な包装など、工夫の余地はいくらでもあります。

 このように常識を「疑う」ことで世の中の流れが変わり、一気に価値観が変わっていく可能性があります。そうなれば、CO2の削減に向けた動きは加速度的に進んでいきます。

「盆栽」を生んだ文化は日本企業の強み

軽薄短小の取り組みは、そもそも日本人に向いています。自然の一部を切り取って小さく凝縮した石庭や、木や森を家の中に持ち込んだ盆栽、四季折々の御膳を1つに収めた幕の内弁当、団扇(うちわ)を折り畳んだ扇子(せんす)など、モノを小さくする発想が古くから文化として根付いています。韓国の日本研究家・李御寧さんは、この文化について著書で「日本人の『縮み』志向」(※)と述べていますが、もっと前向きな言葉で表現して「小型化」志向と呼びたいのです。

 冒頭で触れたトランジスタラジオやウォークマンも、ソニーは当時としては驚くほど小さな製品に作り上げました。日本車が1980年代以降に世界市場を制覇していったのも、性能がいい軽量・小型車が評価されたからです。ここで見逃してはならないのは、小ささだけではなく、そこに従来にない新しい性能や価値を付加することを忘れなかったことです。

 こういった日本のお家芸は、現在の省エネルギー・省資源の時代、そして低炭素社会を目指す今という時代にこそ、再び求められています。この日本独特の「軽薄短小」の文化を我々は自信を持ってモノづくりに生かし、上手に経営に織り込んでいけば、新ビジネスの開発や新市場の開拓につながります。その時期が、今まさに到来しているのです。



〈うわさのMBA〉
小さ過ぎるかな?
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【2009/11/25 22:24】 | # [ 編集]


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