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「フランスよ、おまえもアメリカ化(か)?」?僕の考える
20070512073121.jpg

エッフェル塔あたりのセーヌ川沿いから、モンマルトルの丘越しにサクレ・クール寺院を望んだ、最もパリらしい風景の1つである。パリも一時近代的開発の嵐にさらされようとした時期もあったが、賢明なパリ市民は、経済開発よりパリの歴史文化を選択し、眺望規制によって、パリの何処からでもサクレ・クール寺院が望めるように建築規制を行った。そのことが古のパリを残し今のパリを築き上げてきた。パリは、女の子だけでなく、僕たちにとっても何度でも訪れてみたくなる街である。 

さて、先のフランス大統領選挙で右派(アメリカ型資本主義社会をめざす)のサルコジ氏が大統領になった。ヨーロッパ型の福祉国家をめざす左派ロワイヤル候補との一騎打ちとなったが、僅差だが明らかな差をもって、サルコジ氏が勝利した。10数年前、1か月程フランスを旅し、パリにも一週間ばかり滞在したが、そのころも地下鉄にはホームレスが随分いた。また、フランスといえばアランドロンやカトリームドヌーブのような一寸おつにすました白人ばかりと思いきや、アフリカ黒人やアルジェ系の浅黒い人種が意外と多く、花の都パリの裏側は、薄汚い路地や、貧しいものたち(特にモンパルナス辺りはベトナム。アジア系移民地区)の地区も多く、フランスという国の華やかさの裏の真実を見た思いがした。

地方に行けば、薔薇窓のノートルダムで有名なシャルトルやゴッホで有名なアルルとて、寂れた商店街、朽ち行く過疎の村がいたるところに見受けられた。日本の過疎の村や寂れた商店街は、どこか近代的な人間臭いみすぼらしさ、ちょっと気の抜けた空間という感じであるが、ローマ時代、中世からの廃虚は文明の消滅という殺伐とした荒涼感があった。
さて、そんな衰退を見せるフランスだから、サルコジ氏の「アメリカ型社会をめざす」という公約に国民は反応したのだろう。

戦後日本も欧米といいながらめざしたのは、アメリカ映画やTVのホームドラマにある近代的なアメリカ型の生活だった。今は、アメリカの政治、国家政策に批判的な僕も、やっぱりアメリカ映画に憧れ、中高生がおおらかに恋愛し、ポップコーンを食べながら街をステップを踏みながら歩いている姿に「僕にはムリだ、顔も体系も髪の色も違う」と思いながらも、ジーパンにTシャツを着て、イエローアメリカンを気どっていたのかもしれない。
日本はアメリカを追いかけ、正にアメリカに追いついた。多分は、健全な物の豊かさ、社会保障、安全性など一般市民の暮らしの快適さではアメリカを追い越したのではないだろうか。

その間、フランスへの憧れといえば、やっぱりパリに代表される芸術、歴史的都市遺産であろう。実は歴史的都市遺産といってもパリの街はナポレオン3世の時代(19世紀後半)バリケードによるゲリラ活動を防止し、治安部隊を速やかに派遣するため道路を広げ凱旋門を中心に放射状の導線を確保し国内治安のために再開発された街であり、パリは決して芸術歴史文化のために作られた街ではないが、結果として、現代においては世界有数の芸術歴史文化の街となった。それはもちろん都市景観だけでなく、ピカソやミロやサルトルやあボーボアールなど芸術思想の渦巻いた街だったからであろう。
では、そんなフランスが、何故、今になってアメリカ型の社会を目指さなければならないのだろうか。

人間やっぱり、絵や音楽や思想だけでは腹は膨れないということか。確かに、欧米という括りの中では中心的国の1つだが、さて、フランスの産業ってなんだっけ、と思い出してみると、せいぜい工業ではルノー(これも弱小化して、日産だかどこかと合併しているが)、ミラージュ戦闘機(これはアフリカにけっこう売っている)か、あとはよくトラクターでデモ行進をする農業ぐらいである。
そんなフランスが目指すアメリカ型社会とはどんな社会なのだろうか。社会福祉を後退させ、労働時間を増加し競争社会を築くのだだろうか。要は、前小泉首相や安倍総理の言う「頑張った者が報われる社会」ということか、その行き着く先は、やっぱりアメリカのような社会なのだろうか。そうだとしたら、やっぱり「フランスよおまえもアメリカか(化)?」である。

サルコジ新大統領のもう一点気になることがある。それは、彼がハンガリー移民(母親はユダヤ系)であるということである。昔から、ある社会のマイノリティーや虐げられた民が権力側に組すると、同胞を誰よりも残酷に扱うという歴史がある。ナチドイツのユダヤ人虐殺に最も加担(もちろん進んでではなく、自分の身を守るためであろうから、彼らを責めるつもりはない)して、同胞をアウシュビッツに送り込む手助けをしたり、アウシュビッツでカポーとして同胞を暴力的に統制したのはユダヤ人だった。繰り返すが、彼らの置かれた状況を考えると僕でもそうなりうる。虐げられる者が権力側につくと、虐げられる同胞に肝要になるのではなく、その地位を守るため、権威に認知されるために同胞にはより厳しくなる。
日本の戦後の負の歴史でもある50万人とも言われるシベリア抑留とて、時の権力者は連合軍に破れ、彼らは日本人を守るどころか、国のため、保身のため、同胞を売り渡したのである。いけませんね、また話が広がってきた。

これからのフランスサルコジ大統領が、どうフランスを采配するか注視して行くということである。単なる市場経済に飲まれていくのか、それとも新たな哲学的世界像を生み出すのか。どうもそんな臭いがしないのがきになる。

最後に、「とうちゃん、日本はアジアでフランスは欧米か?」「そうさな、元々はな、でも今じゃ、日本もフランスもアメリカ化(か)」・・・昔なら「フランスよお前もか」
コメントいただいてる方々この場をお貸りして、御礼申し上げます。

丸山 暁〈56歳・人間〉
「僕の考えるブログ」もよろしく。久々に宣伝です。フランスの旅のスケッチ、エッセイも入っている
『西欧「偶景」今昔話』丸山暁・絵/文(新風舎)1,200円もよろしく。アマゾンででも。
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この記事に対するコメント

面白く読ませていただきました。
アメリカ的なあり方の抑止力としてのフランスに期待していただけに、
このような流れを残念に感じます。
【2007/05/12 16:45】 URL | 立花ノリミ #- [ 編集]


世界の政治家はみんな綱引きで遊んでますね?国民だけがパンと武器をもって苦しんでる!
【2007/05/13 16:48】 URL | koquim48 #- [ 編集]


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