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牛乳廃棄と持続的食文化
 3月19日の産経新聞に「牛乳100万本廃棄 太る印象、消費者敬遠 牧草スクスク、生産過剰」の記事が掲載されている。(以下引用)

 高カロリー・高脂肪のイメージで健康ブームに乗り遅れた形の牛乳が大量に余り、廃棄処分される異例の事態になっている。「ホクレン農業協同組合連合会」では十八日から、千トン(一リットルパック百万本相当)の廃棄を始めた。昨夏の猛暑で牧草の生育が良好で生産過剰になり、飲料として余った牛乳を加工処理する工場がフル稼働しても追いつかない状況だ。さらに今後は春休みで給食がなくなり消費が激減、合計一万トン以上が廃棄処分される可能性が高い。(引用終わり)


 インターネットでは、その記事へ「もったいない精神」「政府の無策」「飽食日本の批判」「加工の提案」「飢餓国への援助」などなど、さまざまな意見が出ている。また岩手でも、酪農家に対し、今まで代用乳を与えていた子牛に、「母牛の乳を与え、いくらでも出荷を減らせ」と指示が出ていると聞く。
 しかし、根本的な問題が議論されていないように思える。
 そもそも、牛の乳を飲むという習慣は、一部の人を除いて近代に出来た習慣である。それもアメリカの余剰物資対策で、戦後の学校給食に脱脂粉乳が利用されて以来、徐々に浸透してきた。ところが日本人は、乳児の時を除いて乳糖分解酵素ラクターゼを持ち合わせていない。そのため多くの人が下痢の症状を起こしている。カルシュウムが豊富という、うたい文句であるが、含まれているカルシュウムが多くても、消化吸収できなければ、意味がない。日本人は本来、カルシュウムを豆や野菜から摂取していた。そう言う意味では、牛乳というのは不要な食文化である。
 ところが、その牛乳生産は、他産業と一緒に効率化の元に、いかに安く大量に作るかを目的とし草食動物である牛に、穀物を食べさせて大量の乳を出すようになった。そしてその穀物は、殆どが輸入穀物である。(草だけを食べさせると年間3000?4000kgの乳生産が、穀物を与えることで1トンの生産が可能になると言う)その輸入穀物生産は他国の気象に大きく左右され、穀物の価格は、これから肉食が増える中国の食糧事情により大きな変化が予想される。
 またその飼い方も舎飼いといい、牧場に放牧するのではなく動き回ってエネルギーをロスさせないように牛舎の中で飼われる。テレビコマーシャルやパッケージに牧草地に放されているシーンが、数多く見受けられるが、現場では、そのような事はほとんど無い。繋がれた牛舎で与えられた餌をモクモクと食べて、子牛を生み、乳を出し、飼料代に合わなくなった牛は屠畜される。まるで工業生産である。
 そのようにして生産された大量の牛乳は、今度は資本力の競争にさらされ、水より安く販売されている。
 不要な食文化を、無理な生産で、不本意な販売をしているというのが現実である。
 この辺で、酪農のあり方というモノを考える時期にきているのではないだろうか。
 「牛は草を食べて乳を出す」という本来の生産に戻せば、日本は牛を飼うだけの広大な草地が無いために生産量は激減する。本当の美味しい牛乳を少しだけ適正価格で飲むと言うスタイルにすれば、永続可能な新たな食文化が生まれてくるのではないか。
 安く大量に呑みたいと言う人は、輸入商品で対応すれば良いだけである。
<たこ入道>
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テーマ:経済・食 - ジャンル:政治・経済

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