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「省エネは増エネ」?僕の考える
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 北国とはいえ気温34度、このクソ暑い時に汗糞たらして(この辺りではがむしゃらに働くことを「汗糞たらして」という)冬に備えて薪を割る。今年は少し少なめだが、毎年2tトラックに一杯、長さ2m太さ20?40cmの雑木丸太を切って割る。暑い夏に汗を流して割った薪で冬の暖をとる(地元材なのでCO2付加0なのです)、これこそ僕が考える「省エネ」である。結論から言うと、「省エネ」とは「機械(人間以外のエネルギー消費機能)もしくは他者にゆだねた労働を自分自身の身体的労働に戻すこと」である。

 最近「省エネ」はあらゆる場でのうたい文句になってきた。国や行政も口を開けば「環境省エネ」政府は省エネルック、今年はクールビズとやらで小泉さんの腰ぎんちゃくははしゃいでいる(安部さんがノーネクタイで麻生さんとか福田さんがネクタイしているのは笑えます)。今年のファッション界ではクールビズとやらが結構売れたようだ。電化製品、車、住宅に至るまで「省エネ」にあらずんば商品にあらず、の感がある。お上も企業も「省エネ」に熱心で結構なことである。これからの地球環境、少なくとも日本の環境は大いに改善されることだろうと、大安心である。ほんとかな?

果たして、いま家電製品などでいわれるところの「省エネ」というものの実体はいかなるものなのだろうか。この夏場、夏場だけではなく現代生活では一年中大活躍の冷蔵庫であるが、冷蔵庫は電化製品の中で最も「省エネ」が進んで家電の環境優等生であると言われてきた。家電量販店のチラシにも「省エネ」はうたい文句である。
しかし、昨年「省エネ」をうたう冷蔵庫の消費電力量の測定方法(JIS、日本工業規格の測定法)がおかしいじゃないの、という疑問が日本消費者連盟から出された。JIS の測定では、壁から30cm離し、冷蔵庫に何も入れず、製氷器のスイッチを切って、凍結防止ヒータ(野菜室など)も切って、かろうじて冷蔵庫が自分だけを冷やしている(要は安眠状態の冷蔵庫)状態で、「皆さん従来の冷蔵庫の半分、3分に1の消費電力です。これを買うとあなたも環境にやさしい人です」と言っていたのである。実際の家庭の使用状況、壁からはせいぜい数センチ、冷蔵庫にもあたりまえに物を入れ、冷凍庫で肉やアイスを冷やして、製氷器で氷を作ったところ、うたい文句の2倍から5倍の 消費電力であったという。

このあたりの見せ掛けの「省エネ」は、冷蔵庫だけでなく多くの場面で起こっているのではないだろうか。家電メーカでもJISの担当者でも、それを管理する通産の役人でも、「省エネ」が目的ではなく売れればいいのである。その証拠に、冷蔵庫はお客様の多様化と称してどんどん多機能大型化、すなわち「増エネ」している。

このことはTVでも同じことである。TVはいま平面ブラウン管からいわゆる薄型TV(プラズマや液晶など)に移行しつつある。そうゆう薄型TVのうたい文句も、高機能(映像の鮮明さ、録画システムなど)に加え「省エネ」である。「環境を考えるならシャープです」とか「プラズマにいらっしゃい」などと美人のおばさんやおねえさんがしきりに「消費電力は従来の半分、3分の1ですよ」と涼しげにおっしゃるが、大型の薄型TVの消費電力は100?200Wある。自慢ではないが、我が家の20インチ平面ブラウン管TVの消費電力は45Wである。当然、薄型TVも開発当初から比べれば消費電力は数分の1になっているのだろうが、部分的に「省エネ」してもシステム全体(TVという機械)は「省エネ」といううたい文句でどんどん「増エネ」しているのである。変なの。

これに拍車をかけるのが、いらぬおせっかいの地上派TVである。もうこれ以上チャンネル増やし、なおかつ録画し、機能を増やして、精度を上げて、便利にして・・・生身の人間はTVだけに係わっては生きていけないのです。結局TVを通して人間を益々消費拡大動物にしたて、すなわち「増エネ」を益々拡大するだけなのです。昔、大宅壮一の言った「TVは一億総白痴化」と言ったことが本当ななった。僕にいわせれば「地上波TVは一億総消費端末機」ということだ。

結論は「省エネ」といううたい文句も結局「大量生産大量消費=増エネ」の免罪符、消費拡大指標の役割しか果たしていない。その証拠に「省エネ」といいながら通産省も電気事業連合会も電力の生産(消費)予想はあいかわらず右肩あがりである。最初に書いたが根本的な「省エネ」とは、「個々の機械の消費エネルギーを減少さするだけではなく、機械にゆだねたエネルギー消費を人間の身体的エネルギーに転換、もしくは取り戻す」ことである。すなわち人間の身体性の回復である。これなくして「省エネ」はあり得ない。このことは多分あまりお金のない新しい世界を求める人々にしか出来ないことかもしれない。

どんなに「省エネ」と叫んでも、やっぱりお金があれば「便利なもの、贅沢なものが欲しい」というのが一般的だろう、政治家でも、環境派でも、市民でも。TVのある番組で日本のいわゆる知識人が「中国のエネルギー消費拡大が心配だ」というようなことを言ったら、いわゆる中国の知識人がその日本人に「あなたは食欲を止められますか」と切り替えした。彼は黙ってしまった。このまま人類は文明期という歴史の中で滅んでいくのだろう。
丸山 暁〈55歳・人間〉
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